Cioa!
今回はデン・ハーグの市立美術館(ヘメーンテ・ミュージアム)のモンドリアン回顧展「De ontdekking van Mondoriaanモンドリアンの発見」のお話だよ。
前回の記事でも書いたけど、今年はデ・ステイル100周年!
デ・ステイルが100周年だって
ということで、デ・ステイルとは何ぞ?モンドリアンとは何ぞ?と気になって、デン・ハーグ市立美術館まで遊びに行ってきたよ。
実際に行ってみて感じたのは、さくっとわかる解説と考慮された展示順で、僕みたいにモンドリアン初心者でもモンドリアン通になれたような気がした(気がしただけね)企画展だったよ。
愛されるモンドリアン@ハーグ
デン・ハーグ中央駅に降り立つと、もうそこはデ・ステイルの世界。モンドリアナイズされた駅の構内。 |
あ、デンハーグでのモンドリアン熱はすごいけど、彼はこの町出身というわけではないよ。
もちろん、美術館の方もデ・ステイル仕様。
エントランスまでのアプローチもモンドリアナイズ |
職員さんのネクタイまで。
職員さんのネクタイもモンドリアナイズ |
それでは、さっそく「モンドリアンの発見」の旅へ!
オランダ時代のモンドリアン
モンドリアンさんはもともと風景画畑のひと。キャリアの初期にはバルビゾン派風な森とかを描いていたんだ。へイン川沿いの木々(1905) 美術学校を出て10年後くらいの作品 |
ただ、彼の色使いへの探求心はキャリア初期から顔を出していて、だんだんと大胆な色彩の作風へと変遷していったんだ。
ウエストカペレの灯台(1910) このころから三原色loverの片鱗が見える |
キュビズムとの出会い
大きな転機となったのは、1911年、彼が39歳の時。アムステルダムで開催されたキュビズムの展覧会で彼はそのスタイルに魅了されたんだ。Evolution(1911) (`・ω・´)シャキーンと進化したね |
このころのピカソはすでに分析的キュビズムの時代に移行してたんだけど、上の絵はセザンヌ的キュビズムの時期の作品近いかな?
独自の道の追求~パリへ~
キュビズムに感化されたモンドリアンさんだけど、更に先にある世界を目指して探求を始めるんだ。そのために彼は、パリへと「上京」する。当時のパリは、世界中からアーティストが集まり、次々と新しいスタイルが生み出されていた芸術の都だったからね。
40才という年齢で、家を引き払い、全ての環境を変えて新天地に旅立つのは、勇気が要ったことだろうね。
でも、そうしなければ芸術家としてそうしなければ、という強い思いが彼を突き動かし、パリでもキュビズムの研究は続く。
以下はその過程がよくわかる作品だよ。
木のある風景(1912) 風景画をキュビズムで描いてみた? |
Composition in oval with colour planes2(1914) 色と線の構想が整った? |
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Composition with large red plane, Yellow, black, gray and blue(1921) モンドリアンスタイルの完成 |
こんな感じで、モンドリアンさんの足跡をたどるような作品展示がされてるよ。
この後もモンドリアンさんの絵は進化を続けるけど、それはまた次回!
それでは、今回はここまで。
Ciao!
それでは、今回はここまで。