2017/09/18

ドイツで一番古いステンドグラス


Ciao!

今回は、ドイツで一番古いと言われているステンドグラスのある、アウクスブルク大聖堂の訪問記だよ。

アウクスブルクはミュンヘンから電車で40分ほどの小さな街・・・あ、今wikiを見にいったら、「バイエルン州で三番目の規模を持つ大都市」って出てた(笑)意外と大きい街だったみたい。

さて、この町を訪れた理由はただ一つ。11世紀後期から12世紀の作で、ドイツ最古といわれているステンドグラスがあるから。

教会は、地図では町はずれにあるから、行きはトラムで行ったんだけど、実際は中央駅から散策しながら行くのにちょうどいい距離だったよ。20分くらいかな。だから、実感としてはやっぱり小さい街だな。

教会内は天井がたかく、窓が広い典型的なゴシック様式。美しいステンドグラスや、古い聖母像、ホルバインさんの祭壇画などなど目を引くものはいくつもあったんだけど、お目当てのドイツ最古のステンドグラスというのがなかなか見つからなかったんだ。

立派なステンドグラスを持つ礼拝堂

14世紀の聖母像

ハンス・ホルバイン(父)の祭壇画

ドイツ最古のステンドグラスを見るために40分かけてミュンヘンからきたわけだから、意地でも見たくて、教会内にある秘宝館(卑猥なヤツじゃなくて、真面目なやつね)のスタッフに場所を聞いて、再度教会内へ。

そして、やっと出会えたステンドグラスが下の5枚。

モーセ

ダヴィデ王

預言者ホセア

預言者ダニエル

預言者ヨナ

側廊の壁の窓ばかり見てたんだけど、実際は身廊の天井の近くにあって、何度も下を通ってたのに全然気づかなかったんだ。

ステンドグラスは5枚とも、身廊の南側の天井付近にあるよ

高くて暗い場所にあるから、肉眼で細かいところまで見るのはかなりの視力と暗闇での慣れが必要。僕はカメラで撮ってからモニターで拡大してやっと詳細が見れた感じ。正直、古さとか歴史をじかに感じるには距離がありすぎた感じだったなぁ。

とはいえ、11世紀(約1000年前)のものが今も教会を飾ってるってすごいよね。しかもショーケースに入ってるわけじゃなくて、今も窓枠にはまって使われてるんだから。

さて、ステンドグラスの場所を聞いてしまった手前、秘宝館も行かないと感じ悪いかな?と思って、秘宝館の方もステンドグラス鑑賞後に行ってきたよ。(秘宝館ってうとどうしても卑猥に聞こえちゃうから、宝物庫の方がいいかな?)

「我ながら律儀だな~、いい人☆」と自己満足に浸りながら宝物庫に入ると、先ほどステンドグラスの場所を教えてくれた女性が再び迎えてくれ、なぜか、「受付では学生と言いなさい」との指示(笑)たぶん、学生割引を受けさせてあげようとのご厚意かと。

ずるは嫌いなので、「あの・・・学生じゃないんですけども・・・」と言ってはみたものの、「大丈夫よ。学生って言いなさい」と言われ、支払いの時も受付担当の後ろからこっちを見てるから、結局は逆らえずに「学生です」って言っちゃった。

律儀にお礼をしに行ったつもりが、なんだよこの罪悪感!こっちは気の小さい小市民なんだよ。1ユーロの割引でこんな罪悪感もらいたくないよ!と、モヤモヤした気持ちで、女性のご厚意を受け取りました。

さて、宝物庫の目玉は、この11世紀の金属製のドア。

教会にあるけど、ギリシャ神話がモチーフ
一神教はどこへ行った?(笑)

そして、16世紀のカール5世の兜。

全体的にうすい地模様がついていて
職人の腕が光る一品

上の写真の黄金の兜はカール5世の1周忌の行事で記念品として作られたものなんだって。たしかに、黄金の模様付兜なんて、実践向きじゃないよね。

ドイツ最古のステンドグラスと、アウクスブルクの歴史が垣間見れる大聖堂へのアクセスはこちら↓↓


【アクセス】
アウクスブルク大聖堂 Hoher Dom zu Augsburg
アウクスブルク駅から徒歩20分
トラム:駅からKönigsplatzまで徒歩5分。そこからトラム2番で5分。


最後にちょこっとアウクスブルクの見どころをご紹介。

市庁舎広場
市庁舎にはドイツらしい双頭の鷲の紋章。

Weberhaus 
何の建物かわからないけど、目立ってたヤツ

アウクスブルク劇場
手前のお父さんにピントがあっちゃってるね(笑)

【おまけ】
帰りの電車で気づいた面白い地名

英語だと「接吻」駅
ドイツ語ではどういう意味なんだろう?

さて、今回はここまで。
それじゃあね!Ciao!



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2017/09/15

オランダの伝統衣装考察

Ciao!


今回は、オランダの伝統衣装について考察していくよ。

オランダの面積は九州くらい、人口は東京都と神奈川県を合わせたよりも少ないけど、文化の多様性はなかなかのもの。

伝統的な文化についても地域特性がかなり強いんだ。全国的な民族衣装もなくて、地域ごとの伝統衣装にもかなりの多様性があるんだよ。

今回は、アムステルダムにある伝統衣装博物館(Het Klederdracht Museum)で紹介されてる伝統衣装を中心に紹介していくよ。

【伝統衣装博物館アクセス】
Het Klederdracht Museum(Dutch Costume Museum)
住所:Herengracht 427, 1017 BR Amsterdam, Netherlands

公式サイト
ミュージアムカード使用不可


オランダの伝統衣装で一番有名なのは、下の写真の女の子の様な白いレースのボンネットや三角形の帽子とエプロンの姿だと思うんだけど、


オランダのお土産物屋さんでよく見る置物

このファッションはアムステルダムのある北ホラント州でよくみられるタイプの伝統衣装なんだ。

ただ、同じ北ホラント州に属していても、村独自の伝統衣装がある場所もあるから、上の置物の服装が一概に北ホラントの伝統衣装と言い切れないのも難しいところ。

例えば、アムステルダムから遠くないマルケンという漁村の伝統衣装はかなり異国情緒あふれるデザイン。

マルケンの伝統衣装

カラフルな衣装には、外国の布地がふんだんに使われているんだって。


マルケンの伝統衣装
エプロンの胸当て部分は外国との交易で手に入れた布地が
使われてるんだって

伝統衣装というと地域の織物を使って仕立てられていると思うかもしれないけど、交易国オランダにあっては、伝統衣装の生地として外国の織物を使っていることもしばしば。


一方で、Made in 地元にこだわる地域もあるよ。

オーバーライセル州のスタッポールストでは、黒い布地を地元で染めてカラフルな模様をつけているよ。

スタッポールストの女性用の帽子
釘などで作ったスタンプを押して模様を作る


スタッポールトの女性用胸当て
スタンプの模様はかなり複雑で細かい

デザインが飛びぬけてユニークなのは、ユトレヒト州のスパーケンブルグの伝統衣装。この町では、なぜか胸当てがハードな感じに進化。


スパーケンブルグの伝統衣装
90年代のバブル期を彷彿とさせる・・・かも


肩にかけるタイプのカバンは
使うのはあきらめた方がよさそうなデザイン

オランダ北部のフリースラント州の田舎(フリースラント在住の人、ごめんなさい)で、際立つファッショナブルさを見せているのがヒンデローペン。

この街はかつてアムステルダムの商船のオーナーたちと強いコネクションを持っていたことから、アムステルダムに向かう船の寄港地だったんだって。

そのため、ここでも外国産の布地をたっぷりと使った伝統が着られていたんだよ。


ヒンデローペンの伝統衣装

これまで紹介してきたオランダの伝統衣装は今やほぼ越滅危惧種。

村ごとの伝統衣装だから着る人の母数が少ないうえに、現代ではみんなが洋服を着るので、伝統衣装の文化は風前の灯火なんだって。

そんな中で、今も伝統衣装が比較的よく着られている地域がオランダ南西部のゼーランド州。


ゼーランド州の伝統衣装

細かいデザインは街によって違いはあるものの、大きな帽子、金色のヘアアクセサリー、サンゴのネックレスがトレードマーク。


男性の服が地味というのは
全国的に共通してる(笑)

さすがに日常的に来ている人はかなり減っているけど、お祭りの時にはまだまだ出番があるみたい。


ゼーランド州フェーレのお祭りにて
伝統菓子ボーテルバベラースを作る様子
伝統衣装って着るのが大変だったり、髪型もウィッグで整えたりしなきゃいけないみたいだから、それを現代社会で着続けるのは難しいとは思うけど、これからもなくならないで地域で生き続けてほしいな。

さて、伝統衣装の考察はこれでおしまい。
それじゃあね。Ciao!

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