2017/08/22

【ベルニーニ☆ラリー】スペイン広場とポポロ広場


やってきました!スペイン広場。

チェックポイント4:スペイン広場


スペイン広場といえば、ローマの休日でアン王女がアイスを食べるシーンが有名だけど、ハンターハンターにもちらりと登場してるんだよ。



参考画像:冨樫義博先生、HUNTER×HUNTER

冨樫先生があえて見切らせて描いてたから、僕も見切らせたんだけど、この見切れてる噴水こそが今回のチェックポイント「舟の噴水」なんだ。


見切れてないとこんな感じ。

ちなみに、ゴンとキルアはいなかったけど、レオリオっぽい人が居たよ。

髪と体型以外(むしろ服だけ)
レオリオ風な人

船のデザインは、1598年にローマで起きたテヴェレ川の氾濫の時に、一艇の小舟がこの広場まで流れてきたという言い伝えにヒントを得たみたい。

ちなみに、1598年といえば、豊臣秀吉が亡くなった年だね。

そうそう、1598年といえばベルニーニさんが生まれた年でもあるんだよ。彼はナポリ生まれだから、この洪水には遭わなかったと思うけど。



噴水にみる親子の絆

ベルニーニ親子、スペイン広場、舟の噴水
シンプルな作りの噴水。そのわけは?

ベルニーニさんの噴水といえば、人物像がたくさん載った、豪華絢爛なもののイメージが強いけど、この噴水はシンプルに船だけ。

実は、この噴水はもともと、ベルニーニさんのお父さんピエトロさんに発注されたものなんだ。

ところが、彼が製作途中に亡くなってしまい、ベルニーニさんが引き継いで1629年に完成させたと言われているよ。

ベルニーニさん31歳の時のお父さんとの最後の思い出が詰まった合作。

設計もろもろはお父さんのプランを引き継いだことから、ベルニーニさんお得意の人物の像のない作品に仕上がったんだ。


発注主はお得意様のウルバヌス8世。蜂の紋章もあるよ。

僕の父もウルビーノで画家をしてたから、もし長生きしてくれてたら合作とか残せたのかなぁ。父さんは、僕がまだ子どもの頃に亡くなっちゃったから、こんな風な親孝行ができなかったのが残念だな。



スペイン広場アクセス

メトロA線 Spagna下車すぐ。
地図はページの一番下。



チェックポイント5:ポポロ広場



スペイン広場から歩いても行けるポポロ広場。隣駅とはいえ、夏は結構暑いから、地下鉄をお勧めするけどね。


ポポロ門

さて、この広場にあるポポロ門は、かつてローマの玄関口だったんだ。この門の広場側の装飾をしてるのがベルニーニさん。


内側のベルニーニさんのデザインによる装飾は1655年頃のもの。
右側の建物はサンタ・マリア・デル・ポポロ教会。

門は3世紀ごろからあったんだけど、16世紀に建て替えられたんだ。その時に道路側のデザインをしたのが、なんとミケランジェロさんだよ。


時代を超えてのベル・ミケ合作。


サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

門の横のサンタ・マリア・デル・ポポロ教会は、カラヴァッジョさんの絵が有名だけど、ベルニーニさんの像もあるんだよ。


Habakkuk and the Angel(R) / Daniel and the Lion(L)
wikipediaからお借りしました。

置いてあるのは、僕が設計したキージ家の礼拝堂。
時代を超えたベル・ラファ合作

僕は画家の印象が強いと思うけど、一応、設計の仕事もやってたんだよ!まあ、仲の良かったブラマンテさん(サン・ピエトロ大聖堂の初代建築責任者)の設計を参考にした部分も多いけどさ。

僕が死んだのが1520年、ベルニーニさんの像が出来上がったのが1656年(ダニエル)と1661年(ハバクク)。時代を超えた共同作業に、なにか縁を感じるよ。

そうそう、この広場の横の丘の上には展望台があって、ローマの街並みを一望できるから、時間があったら寄ってみてね!



ポポロ広場アクセス

メトロA線 Flaminino下車3分


それでは、今回はここまで。Ciao!