2017/07/28

オランダ人の国民性

Ciao!
今日は僕が今住んでるオランダという国について語っていこうと思うよ。今回のテーマはオランダ人の国民性。


日本ではオランダとかオランダ人のイメージってほとんどないと思うから、少しでもオランダの雰囲気が伝わればいいな。




今日のお題
1.オランダではケチが国是?
2.寛容というよりスルーですか?
3.スケジュール帳が手放せない



オランダではケチが国是?

オランダの国是って何?って聞かれたら、僕は迷わず「ケチであれ」って答えるよ。

もちろん、プライベートジェットを持ってるようなビリオネアもいるけど、基本的にはある程度のお金持ちでも財布のひもは堅い印象。

とはいえ、最近は教会に通う人が少なくなってきていて、プロテスタントのモットーである清貧の価値観も揺らぎ始めてるのも事実。

アムステルダムやロッテルダムには海外からの移住者も多いから、そういう人たちに刺激されて、ハイ・ブランドのバッグや服を持ってる人も増えてきたしね。

(一昔前は、「ヴィトン?なにそれ美味しいの?」っていう人も結構いたんだとか。)

4年くらい前からは日曜日も開いている店が増えてきたんだよ。

中にはその潮流に対して「日曜日まで消費者にものを買わせようとするのは、行き過ぎた商業化だ」って憤慨してる人もいるけどね。この辺りは、オランダ人の中でも賛否両論あるみたい。

ただ、オランダ人のケチさが宗教的なものだけじゃないと感じさせられる場面もあるよ。

例えば、オランダでは夏のバカンスにキャンプが大人気なの。理由は、お金をかけなくても楽しめるから。

とはいえ、数週間にわたるバカンスですよ。そこそこのお金はかかります。バカンスに出るお金はあるのに、そこでもケチケチしちゃうってことは、経済的な理由でケチなんじゃなくて、お金を使わない時間の使い方を楽しんでるんだろうね。

実際、晴れた日には公園の芝生でゴロゴロして、1ユーロも使わずに爽やかな昼下がりを過ごしてる人をあちこちで見かけるもん。いくらかけたかよりも、どれだけ心が満たされたかを冷静に考える人たちなんだろうね。


寛容というよりスルーですか?

オランダは、移民の多い国なんだ。戦後だけでも、インドネシア独立時に宗主国にやってきた移民、スペインの不況の時に来た移民、北アフリカからの移民、最近の中東移民(難民)と、時間差でいろんなタイプの移民が押し寄せてる状態。

その他にも、何世代にも渡って伝統文化を守っているユダヤ人コミュニティーもあるし、大きな町には中華街もある。とにかく多種多様な人種が一緒に暮らしてるのがオランダなんだ。

さらに言うと、オランダという小さい国土の中でも、街によって文化や話し方の違いがあるし、伝統衣装も様々。宗教もプロテスタント優勢といえど、カトリックの地域も混ざってるし、最近はイスラム教も増えてる。

そんな土壌で育ったオランダ人はものすごく寛容。共通項がなくても隣人として生活できるある種のスルー力を持ってるんだ。

もちろん、オランダの価値観では到底受け入れられないような宗教的戒律(男女間の権利や地位の格差を助長するもの、LGBTを貶めるもの等)を主張する人たちには「NEE!」を突き付けるけど、移民のコミュニティーの中で文化として根付いている宗教には、細かいことは言わないの。

あ、でも、街中にあまりにも目立ちすぎるモスクが建った時は、「景観によくない」「ムスリム主張しすぎ!」って声も上がってたから、全く波風が立ってないわけではなのだけれど。

とはいえ、前回の選挙で極右の党が移民排斥を訴えても、市民はやっぱり「NEE!」を突き付けたんだよ。アメリカみたいにならなくてホント良かったよ。


スケジュール帳が手放せない

これは、日本人からしたら親しみが持てるポイントなんだけど、他のヨーロッパ諸国、特に南欧の人がよく口にするオランダ人の国民性。

要は、友達と遊ぶときでも、親せきを訪ねるときでもあらかじめ連絡を取って時間を決めて行くってこと。

南欧ではいきなり家に行っちゃったり、その場で「今暇?」みたいな連絡をして約束を取り付けちゃったりすることが多いからね。

これはドイツ人の知人に聞いた話なんだけど、ジムで仲良くなったオランダ人に帰りにお茶でもと誘ったら、2週間先までスケジュールがいっぱいだったとかw地理的にも近いドイツであってもこんなのありえないって言ってたよ。

これは、オランダ人の几帳面な性格(予定は事前に決めておきたい)と、のんびり屋さんな性格(1日に何個も予定を入れたくない)が重なったことでおきてしまった事態w

僕も、一見のんびり過ごしてそうな自称「多忙」なオランダ人にはよく遭遇するよ。

もしキミがオランダ人を遊びに誘って、断られたりずっと先の日程を提示されても、それは嫌われてるとは限らないからね!オランダ人を誘うときは気長にね。

それでは、今回はこの辺で。
Ciao!